認知症患者さんご家族への訪問看護、どんなことしてくれるの?

実はこのステーションを立ち上げたのきっかけは認知症患者さんとその家族を支援したことでした。なかなか認知症患者さんへの家族看護実践が理解されづらく、昨年も苦労しました。わがステーションの得意分野のひとつが認知症患者さんと家族への支援です。現状では、明らかな医療処置のない身体は元気な認知症患者さんへ、訪問看護依頼が来ることはあまりありません。ですが、家族支援が十分いきわたっていないため、家族介護者さんが疲弊しているのを目の当たりにしてきました。家族の本当の困りごとは家で起こってるんです。(事件は現場で起こってる!ですね)。ご本人がデイサービスに行くだけでは認知症患者さんを介護する家族の心的負担は解消されないことが多いのです。定期的に自宅に訪問し、なおかつ認知症患者さんへの対応や病態が理解でき、予後が予測できる専門職がその家族の関係性に目を向け働きかけていきます。ただの近所のおばちゃんのように話を聞いてあげるだけではないんです。私達はとことんご本人家族の味方であり、困った時には助けてあげ、つらい気持ちを受け止めながら一緒に解決策を考えます。そして、認知症症状はなくならなくても、ご本人の笑顔が見えるようになると家族の受け止め方が変わってきます。ご本人が快く下着の交換や入浴をしてくれるようになることや進んでデイサービスに行くようになること、昔話で生き生きとした表情を見せることで、家族にとっての昔から知っているご本人らしさが見えたり感謝の言葉を聞くとご家族は、本当にほっとするようです。しかし、このような対応ができるのは家族でない第3者であり専門職であるからなんです。家族だからこそ感情的になるし、認知症だと知られたくない気持ちや親せきからも理解されずに相談する相手がいなく家族介護者さんは孤立していることが多いです。

もちろん一人暮らしの認知症患者さんの支援も得意です。一人暮らしの方は火の始末や食事、排せつなどでトラブルが起こりやすいので。高額な契約・注文も未然に防ぎます。

認知症患者さんを介護されているご家族や疲弊しているご家族を支援してるケアマネジャーさんはぜひ、訪問看護師にぜひ相談してみてください。きっと解決の糸口が見つかると思います。

目黒・世田谷近辺にお住まいでない方や遠方にお住いの娘さん・息子さんでご両親が心配な方など、認知症患者さんの介護についてちょっと相談したい、じっくり相談したいなど、お気軽にお問い合わせください。

お電話でもお問い合わせフォームからでも結構です。

訪問看護ステーションSTORY学芸大学 丸田恵子

03-6452-3539